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プロフィール
すぎはら
1968年福岡生まれ。男性。
2000年に開園。「ちびはる保育園 原田」「ちびはる保育園 基山」「ちびザウルスのひみつきち」3園の園長。また「病児保育のスタンドバイ」代表。
大学生の息子二人と特別支援学校中等部2年生の娘の父。
「え~!とても大学生のお子さんがいるようには見えませんよ」と言われるのが好き(笑)



歳を取るのは、なんだか辛いというか、悲しい気持ちになりますよね。
これまで出来ていたことが出来なくなったりするので。自分の可能性が刻々と減っていくような。。。

でも歳を重ねて経験値を積まないと出来ないことっていうのもあるし、何かとの出会いで新しい扉が開く感覚も大切にしたいです。


最近思うのは「隣の芝生は永遠に青い」です。
その事実を受け止めたうえで、「自分にとって一番大切なもの・価値観」をしっかり意識してみることが大切なような気がします。

いろいろ毎日ありますが、「愚痴は不幸を呼ぶ呪文」だそうですので、なるべくいろんなことに感謝しながら、生きていけたらと思っています。



あんまり旅行は得意ではないけれど、いつかオーロラ見に行ってみたいと、最近は思うようになりました。
自分のちっぽけさを感じて、そのうえで感じることって大切ですよね、きっと。





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2020年04月09日

4月8日に保護者の方及び職員に配布したおたより



これは昨日早朝作って配布したものです。





保護者の皆様 また職員及びそのご家族の皆様へ


 いま、出口の見えないトンネルにいます。トンネル全体の半分を進んだのか進んでないのかもわかりません。

 これまで当たり前だった日常が激変しました。保護者の方々の中にも、仕事が休みになり、家計や自分がこれからいったいどうなるのだろうというご不安が大きい方も多数いらっしゃると思います。

 経済的な恐怖感は人間の本能として植え付けられているものであり、その恐怖の日々をどう前向きに過ごすのかは簡単なことではありません。


 保育園としても、保護者の方、園児、職員などが感染した場合、2週間の休園となるでしょうし、そしてそのウイルスの波はもうすぐそこまで来ています。

 多くの人は「自分のせいでみんなに迷惑を掛けたくない」という強い意識があると思います。

 我々はマスクをし、手を洗い、検温し、「自分が万が一感染しても、人への感染を最小限にしたい」と思っており、それはみんな一緒でしょう。
 
 しかし、ここまでくると、どれだけ気を付けても感染してしまう(つまり気を付けていた方が人に感染させてしまうという連鎖)は、仕方ないと思いませんか。

 もちろん最大限に気を付けます。
 「自分が感染してしまうのではないか」という恐怖があるからです。

 しかしインフルエンザの時もそうですが「それでも感染してしまう時は感染する」ものだと思います。


 私がここでお伝えしたいのは

 「今や『万が一』ということでもなくなってきた感染がわが身に起きて、例えば園が休園になろうとも、あるいは自分ではない人が感染したことにより休園となろうとも、それをその個人のせいにして非難するということにはならないようにしましょう」

ということの確認です。

 誰も望んで感染する人はいませんし、今や注意していない人もいません。

 感染した人がきっかけとなり休園にはなりますが、誰よりもきつく怖く辛いのはその方自身です。

 その方に寄り添える我々でいましょう。その方のご回復をみんなで応援できる我々でいましょう。


 
 通ったことのない道に出てきたこのトンネルの長さはわかりません。
 それでも必ず出口があります。出口のないトンネルはありません。

 トンネルを出たとき、我々はきっと新しい幸せの価値観を備えていることでしょう。

 今の混迷の日々を、愛をベースに胸を張って進んでいきましょう。
 
  


Posted by すぎはら at 18:59ちびはる保育園

2020年04月08日

3月31日に卒園された保護者の方々にお渡しした手紙

   

 年度スタートなので、本当は景気よく楽しいブログにしたいのですが、どうしても文章が今の状況では浮かびません。

 ですが、自分の気分を変えるため、これをアップします。

 3月31日に卒園児保護者の方々にお渡しした私から手紙です。





令和元年度 卒園児保護者のみなさまへ


 先日は卒園式にご出席いただき、ありがとうございました。
 
 今回は新型コロナウイルスの影響で、変更に変更を重ね、また式の前には保護者の方にも検温していただくなどといったご協力をいただきました。
 それでも欠席もなく、あたたかい式を行うことができたこと、嬉しく思っております。
 みなさまのおかげです。
 また、お礼として様々な心のこもった品々をいただきました。
 心よりお礼申し上げます。



 卒園していく子どもたち。
 
 毎年のことですが、とても寂しく感じます。

「えんちょ~せんせ~」と寄ってきてくれていた子どもたち。
その時は日常の一コマなのですが、卒園を意識しだしてからは切なさも感じます。

 この子達は大人になった時に、どれだけちびはるのことを覚えてくれているだろうか。。

 きっと私の幼児期の記憶が極めて断片的であるように、なんとなくしか覚えてくれていないかもしれませんね。

 でもきっと、記憶や記録に残る残らないよりも大切なものがあると思うので、ちびはるでの時間が自らを肯定できるものとなり、明るい前向きさにつながることを願うばかりです。




 最後に保護者の方々にお伝えしたいこともあります。

 今回の祝辞でもお伝えしたかった部分なのですが



「愛する気持ちを持っている自分。これまでの人生の全てを肯定して、その『愛の人』である自分をしっかり認めてあげてほしい」



です。


 自分で自分を認めてあげるというのは時として至難の業です。

 出来なかったこと、出来そうにないこと、自分に感じる弱さや様々な矛盾に満ちた感情。

 誰よりも自分のことを自分が分かっているからこそ、なかなか自分を肯定出来ないですよね。

 私も偉そうに自己肯定の大切さを職員にも語りますが、誰よりも自分が出来ていない気がします(笑)

 その自己肯定できていない原因を探れば、それはやはり子ども時代に「親にどう言われたか」「何を求められていたか」「認めてもらうにはどんな条件をクリアしないといけなかったか」といったことが関係しているように思います。

 親として最も大切な言葉かけは、発表会の劇のセリフにあったように「自分は自分でいい。君は君でいい」

 それを子どもに繰り返し伝えていくことが、一番の親の役目だなと今は思います。

 これから小学校に行き、テストや成績表といった存在が出てきますが、自分のわが子への愛情が、なんとなく口にする「勉強しなさい」「テスト頑張ってね」といった言葉に隠れないようにしたいですね。「出来ないと認められない」と思わせずに。

 何がどうであれ、無条件に愛せるわが子。

「無条件」であることを、私は自分の親からどうしても伝えてもらえなかった気がしていて、ついつい老婆心ながらこのお手紙でもお伝えしたくなります。



卒園式でもご覧いただいたように、お子様はもうすでに精いっぱい頑張っています。

他の子との比較は全く不要です。

無条件に愛すべき命がすくすく育っていること、その最大責任者であり功労者である親が自分であること、そのために日々をこれだけ頑張っていること。

そのことをしっかり意識していただければ、と心より思います。


在園中は様々なご協力をいただきました。
至らないことも多くご迷惑もおかけしました。園長としても足りないことが多くあり…
…それは事実ですが、ここはあえて私も肯定的に(笑)


ちびはるはみなさまのご協力をいただいて、お子様のご成長のサポートをしっかりとでき、胸を張って送りだすことが出来ました。

その自信も大切にして、まだまだこの地で情熱的に保育に取り組んで参ります。

名もなき日々を大切にしていきましょう。無条件の愛に誇りを持ちましょう。



これまで、本当にありがとうございました。
  


Posted by すぎはら at 20:38ちびはる保育園