2017年04月16日
小心者が大物ぶった結果がこれ
先日、とてもお世話になっている方よりご連絡あり、
「今度わが社のイメージ広告に出てもらってもいいですか」
とのお話をいただきました。とても光栄なことです。
それなりに大きい会社で、知らない人はいないかなっていう会社と商品。
特にテレビCMは一世を風靡というか、通常あり得ない発言をその役者さんがすることによって強烈なインパクトがあり、
お笑い番組の罰ゲームとかにも使われてましたね。
といえばあの緑色の商品を思い浮かべる方も多いでしょう。
とても大切な方からのご依頼ですし、広告といっても100人くらいの一般の方が写真に写りそれが掲載されるというものです。
そのくらいはご協力しないと、お世話になった身として罰が当たります。
とっても光栄なお話ですもんね。
撮影が卒園式の翌々日でしたし、事前打ち合わせのメールのやり取りの段階から(なんせ卒園式直前でしたので)、
なんか意識がどうしても卒園一色で、その撮影にあまり行かないままだったのですが(申し訳ございませんでした)、
とにかく六本松にあるスタジオに着きました。
「あくまでもいつもの恰好で」とのことでしたので、いつものなんも考えてないカジュアル服で。
ま、カメラマンさんがいてスクリーンっていうのかな、その前に立って数枚写真をとって終わりだろう、と。
指定のお時間に行くと駐車場で
私の名前を確認され 「お待ちしておりました」 と、なにやらホテル的なお出迎えあり。
…ここから私の歯車がすべて狂いだします。
通されたガレージ風のスタジオには30名以上の関係者の方々がいらっしゃり、皆様が私に笑顔で元気にご挨拶。
業界人っぽい風貌や着こなしの方々。
…なんかこの時点で気持ちで完全に負けたんです。
やばいな、と。 これは未体験ゾーンやんか。 大丈夫か、俺。
で、こういう場合どうすればいいですか?
ひとつは 「委縮したまま素直な感じで緊張して指示に従う」
もうひとつは 「いや~なんか楽しそうですな、ガッハッハッハッ!」 と、何事にも動じない 「余裕のある男」 を演じる。。。
残念な男である私は、後者を選択してしまいました…
「とりあえずメイクお願いします」 と言われ、なんか楽屋的なとこに座り、若いお姉さんが私の肌をチェック。
「うわ~なんかテレビで見る楽屋やん、っていうかメイクとか初めて~!」 とテンションと緊張感が上がる中、
「いやいや、ここは余裕な男の感じでガッハッハッといこう」 と思い、緊張感を隠すために意味なく話しかけてみました。
(私) 「なんか本格的っすねぇ。これ、写真撮ってブログにしてみてもいいっすかね」
(メイクさん) 「ブログですかぁ。ま、これ企業の広告ですので、それが出るまではダメですが。。。」
(私) 「…ですよねぇ…」
「そのくらい言わないでもわかってらっしゃるとは思いますが」 的な感じが逆に赤面させます。
これが最初のボディーブロー。
次がスタイリストさん。
だいたいが私を見た瞬間から上から下までを疑わしそうに見ていたこれまた若い女性。
ニコリとも笑わずに 「シャツを一枚脱いでくれ」 と言われました。
当日私は「半袖Tシャツ」そのうえに「長袖Tシャツ」「薄手の首回りがゆったりとしたニット」を着ていたのですが、首のところに二枚もシャツが見えるのがおかしいということで、半袖Tシャツは更衣室的なところで脱ぎました。
と、そこへ
「〇〇さま、お着きになりました~」 と歓声が。ん?と思ってみてると、なんと! そのテレビCMの役者さんなんです!この方が私の次に撮影になるとのこと。
なんかヤバいやん、ますますヤバいやん。
ただならぬ緊張感が、さらにただならぬものになった時、名前が呼ばれ
「はい、それでは次お願いいたしま~す」 とカメラの前に。
照明もすごく照らされていて、み~んなが私を見ている状況で、、、
で、ですよ。
そのスタイリストさんが 「やっぱり、そのTシャツもおかしいから、ニットを素肌に着てもらえません?」 とのこと。
もちろん断れるわけでもないので
「いいっすよ」。別にぜ~んぜんいいっすよ、俺、余裕のある男なんで。素肌にニット、かっけ~じゃん。
そんな雰囲気で言ってみました。 「どこで脱げばいいっすかね」 と。
そしたらですよ「そこでどうぞ」って。
は?
はぁ??
この照明あたってスクリーンの前で、何十人の人がこちらを見ている中で、いったん上半身裸になれってこと? 嘘やろ。それありえんやろ。男だからそのくらい気にするなって? いやいやいや、でもみんながこっちを見てるやん?照明ぴかーって当ってるやん?イケメンの写真集撮影じゃないんだから、一般人なんだからもうすぐ50で肌のハリとかないし筋肉もないし、だけど羞恥心あるタイプだし、せめてそこの着替えくらいもう一度更衣室で、とか…
え~~~!マジで???
という動揺を、余裕のある男は隠さねばなりません。
「あ~俺、全然恥ずかしくないし。っていうか『恥ずかしい』って何?」 みたいな感じでおもむろに裸になり、ゆっくりとニットを素肌に着ます。
その裸になっている時間に感じる若い方々の視線の痛さ…わかります?
その痛さが二発目のパンチ。
もうフラフラ状態の私。
「では、次は右から左に歩いてみてください。歩いてる感じの写真を撮りたいので、視線は、そう、そのへんより少し上を見る感じで」
その視線からずれてはいけない、笑顔も忘れず、、、胸も張れってさっき言われたな。。。とかフル回転で考えながら「よーい、はい!」の合図で歩き出した私。
何故か、みなさん大爆笑。。。
意味がわからず、
でも恐ろしく巨大な嫌な予感だけはしていると、親切なカメラマンさんが必死で笑いをこらえながら、その大爆笑の渦に負けないよう大きな声で教えてくれました。
「今、右手と右足が一緒でした」
教訓
「自分のキャラや器を偽ると、それ相応のしっぺ返しがちゃんと来る」
「今度わが社のイメージ広告に出てもらってもいいですか」
とのお話をいただきました。とても光栄なことです。
それなりに大きい会社で、知らない人はいないかなっていう会社と商品。
特にテレビCMは一世を風靡というか、通常あり得ない発言をその役者さんがすることによって強烈なインパクトがあり、
お笑い番組の罰ゲームとかにも使われてましたね。
といえばあの緑色の商品を思い浮かべる方も多いでしょう。
とても大切な方からのご依頼ですし、広告といっても100人くらいの一般の方が写真に写りそれが掲載されるというものです。
そのくらいはご協力しないと、お世話になった身として罰が当たります。
とっても光栄なお話ですもんね。
撮影が卒園式の翌々日でしたし、事前打ち合わせのメールのやり取りの段階から(なんせ卒園式直前でしたので)、
なんか意識がどうしても卒園一色で、その撮影にあまり行かないままだったのですが(申し訳ございませんでした)、
とにかく六本松にあるスタジオに着きました。
「あくまでもいつもの恰好で」とのことでしたので、いつものなんも考えてないカジュアル服で。
ま、カメラマンさんがいてスクリーンっていうのかな、その前に立って数枚写真をとって終わりだろう、と。
指定のお時間に行くと駐車場で
私の名前を確認され 「お待ちしておりました」 と、なにやらホテル的なお出迎えあり。
…ここから私の歯車がすべて狂いだします。
通されたガレージ風のスタジオには30名以上の関係者の方々がいらっしゃり、皆様が私に笑顔で元気にご挨拶。
業界人っぽい風貌や着こなしの方々。
…なんかこの時点で気持ちで完全に負けたんです。
やばいな、と。 これは未体験ゾーンやんか。 大丈夫か、俺。
で、こういう場合どうすればいいですか?
ひとつは 「委縮したまま素直な感じで緊張して指示に従う」
もうひとつは 「いや~なんか楽しそうですな、ガッハッハッハッ!」 と、何事にも動じない 「余裕のある男」 を演じる。。。
残念な男である私は、後者を選択してしまいました…
「とりあえずメイクお願いします」 と言われ、なんか楽屋的なとこに座り、若いお姉さんが私の肌をチェック。
「うわ~なんかテレビで見る楽屋やん、っていうかメイクとか初めて~!」 とテンションと緊張感が上がる中、
「いやいや、ここは余裕な男の感じでガッハッハッといこう」 と思い、緊張感を隠すために意味なく話しかけてみました。
(私) 「なんか本格的っすねぇ。これ、写真撮ってブログにしてみてもいいっすかね」
(メイクさん) 「ブログですかぁ。ま、これ企業の広告ですので、それが出るまではダメですが。。。」
(私) 「…ですよねぇ…」
「そのくらい言わないでもわかってらっしゃるとは思いますが」 的な感じが逆に赤面させます。
これが最初のボディーブロー。
次がスタイリストさん。
だいたいが私を見た瞬間から上から下までを疑わしそうに見ていたこれまた若い女性。
ニコリとも笑わずに 「シャツを一枚脱いでくれ」 と言われました。
当日私は「半袖Tシャツ」そのうえに「長袖Tシャツ」「薄手の首回りがゆったりとしたニット」を着ていたのですが、首のところに二枚もシャツが見えるのがおかしいということで、半袖Tシャツは更衣室的なところで脱ぎました。
と、そこへ
「〇〇さま、お着きになりました~」 と歓声が。ん?と思ってみてると、なんと! そのテレビCMの役者さんなんです!この方が私の次に撮影になるとのこと。
なんかヤバいやん、ますますヤバいやん。
ただならぬ緊張感が、さらにただならぬものになった時、名前が呼ばれ
「はい、それでは次お願いいたしま~す」 とカメラの前に。
照明もすごく照らされていて、み~んなが私を見ている状況で、、、
で、ですよ。
そのスタイリストさんが 「やっぱり、そのTシャツもおかしいから、ニットを素肌に着てもらえません?」 とのこと。
もちろん断れるわけでもないので
「いいっすよ」。別にぜ~んぜんいいっすよ、俺、余裕のある男なんで。素肌にニット、かっけ~じゃん。
そんな雰囲気で言ってみました。 「どこで脱げばいいっすかね」 と。
そしたらですよ「そこでどうぞ」って。
は?
はぁ??
この照明あたってスクリーンの前で、何十人の人がこちらを見ている中で、いったん上半身裸になれってこと? 嘘やろ。それありえんやろ。男だからそのくらい気にするなって? いやいやいや、でもみんながこっちを見てるやん?照明ぴかーって当ってるやん?イケメンの写真集撮影じゃないんだから、一般人なんだからもうすぐ50で肌のハリとかないし筋肉もないし、だけど羞恥心あるタイプだし、せめてそこの着替えくらいもう一度更衣室で、とか…
え~~~!マジで???
という動揺を、余裕のある男は隠さねばなりません。
「あ~俺、全然恥ずかしくないし。っていうか『恥ずかしい』って何?」 みたいな感じでおもむろに裸になり、ゆっくりとニットを素肌に着ます。
その裸になっている時間に感じる若い方々の視線の痛さ…わかります?
その痛さが二発目のパンチ。
もうフラフラ状態の私。
「では、次は右から左に歩いてみてください。歩いてる感じの写真を撮りたいので、視線は、そう、そのへんより少し上を見る感じで」
その視線からずれてはいけない、笑顔も忘れず、、、胸も張れってさっき言われたな。。。とかフル回転で考えながら「よーい、はい!」の合図で歩き出した私。
何故か、みなさん大爆笑。。。
意味がわからず、
でも恐ろしく巨大な嫌な予感だけはしていると、親切なカメラマンさんが必死で笑いをこらえながら、その大爆笑の渦に負けないよう大きな声で教えてくれました。
「今、右手と右足が一緒でした」
教訓
「自分のキャラや器を偽ると、それ相応のしっぺ返しがちゃんと来る」
Posted by すぎはら at 18:09
│園長のど~でもいい話