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プロフィール
すぎはら
1968年福岡生まれ。男性。
2000年に開園。「ちびはる保育園 原田」「ちびはる保育園 基山」「ちびザウルスのひみつきち」3園の園長。また「病児保育のスタンドバイ」代表。
大学生の息子二人と特別支援学校中等部2年生の娘の父。
「え~!とても大学生のお子さんがいるようには見えませんよ」と言われるのが好き(笑)



歳を取るのは、なんだか辛いというか、悲しい気持ちになりますよね。
これまで出来ていたことが出来なくなったりするので。自分の可能性が刻々と減っていくような。。。

でも歳を重ねて経験値を積まないと出来ないことっていうのもあるし、何かとの出会いで新しい扉が開く感覚も大切にしたいです。


最近思うのは「隣の芝生は永遠に青い」です。
その事実を受け止めたうえで、「自分にとって一番大切なもの・価値観」をしっかり意識してみることが大切なような気がします。

いろいろ毎日ありますが、「愚痴は不幸を呼ぶ呪文」だそうですので、なるべくいろんなことに感謝しながら、生きていけたらと思っています。



あんまり旅行は得意ではないけれど、いつかオーロラ見に行ってみたいと、最近は思うようになりました。
自分のちっぽけさを感じて、そのうえで感じることって大切ですよね、きっと。





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2014年03月29日

祝辞

今年度ももう終わります。
先日の卒園式。祝辞として活字にしたものをご紹介させていただきます。





祝辞

ちびはる保育園 園長 杉原伸介


 平成25年度の、ちびはる保育園卒園児保護者のみなさま、本日はご卒園おめでとうございます。
 また、在園児保護者のみなさま、本日はご出席頂き誠にありがとうございます。

 本日の喜びの日に、私がお伝えしたいことを文章にいたしました。
 祝辞としては、あまりに個人的なものではありますが、私からの最後のメッセージとしてご拝読頂ければ幸いです。



 私の娘が、先日特別支援学校小学部を卒業しました。

 娘は出産時のトラブルで、二日市の産婦人科から聖マリア病院に運ばれ緊急帝王切開。
1300gで生まれ、その後そのまま院内感染で900gまで落ち、あらゆる手を尽くし、手が尽き、別室に移動させられ「観察治療」という、いわゆる死を待つだけの時間を医者に言い渡されました。保育器の中にいる娘の小さな小さな体に何もしてあげられることがない親の無力感。

しかしそこから何かが起き、現在に至ります。
 特別な宗教観はないのですが、出産時の手術中はソファーに座って待つことがどうしてもできず、聖マリア病院の壁のあちこちに飾ってある聖マリアを描いた絵の前に座り泣きながら祈ったことも覚えています。いろいろな方から「大丈夫ですか」とお声をかけていただいたのですが、それを鬱陶しく感じてしまうくらい必死に祈っていました。実際、祈る以外にできることもありません。


 現在12歳。重度の脳性麻痺で、歩くことも話すこともできません。毎日の入浴介助も体重増加とともにますます大変になってきました。「パパ」とも言わないですし、パパなる存在をどれだけ認識できているかどうかもわかりません。

 でも今でも当時のこの体験は思い出します。
 そして、月並みではありますが「どうであれ、生きていてくれる」という喜びを感じさせます。
 時々目が合って、柔らかく笑ってくれるときがあります。
また、夜中に目を覚ました娘がハイハイで近づいてきて、私を見て安心したような表情で再び眠ることがあります。
 その時に感じる親としての感覚は、私がここで言葉にしなくてもご想像つくものだと思います。ここでは便宜的に「親限定の幸福感」と呼びましょう。



 今日は卒園式。
 日常とは違い、「親限定の幸福感」も大いに感じてもらえるのではないでしょうか。
 それでももしかしたら「ちゃんと証書はもらえるだろうか」「他の子が出来て、うちの子だけが何か失敗しないだろうか」「他の子と比べて、うちの子は立派だろうか」という思惑が(親として当然の思惑ですが)頭の中にあるようでしたら、今日は全部どこかの棚の上に置いておきましょう。

 「どうであれ、生きていてくれる」幸せ。
 「そして、わが子なりに一歩ずつ成長している」幸せ。
 
 「わが子が一番大好き!」と思う親としての自分の気持ち。その気持ちだけに素直になって、子どもからの「パパ、ママ大好き!」の気持ちを抱きしめてあげてください。


 「親限定の幸福感」。
 それは日常にきっとたくさんあります。ただ、当たり前すぎて意識できなくなっていたり、忙しすぎて見過ごしているだけなのでしょう。


 私がここでお伝えしたいのは、ここまで育児とお仕事とを頑張ってこられた保護者の方々への精一杯のねぎらいと、今後のエール、そして私が娘を通して学んだ「わが子の出来不出来や比較で感じる幸せではない、もっと深いレベルにある『親が素直に感じるわが子への理屈なき愛情』を意識して、もっと日常的に幸せを感じあいっこしましょう、ということです。
もちろん私に言われなくても感じられている方々も多いでしょう。しかし、幸せは意識しないと日常に埋もれてしまいがちなのも事実だと思います。






 最後に。

 私が好きな中村天風さんの言葉をご紹介いたします。








感謝するに値するものがないのではない。

感謝するに値するものを、気が付かないでいるのだ。







船に乗っても、

「もう波が出やしないか」

「嵐になりゃしないか」

それとも「この船が沈没しやしないか」と

船のことばかり考えていたら、

船旅の愉快さは何もなかろうじゃないか。

人生もまたしかりだよ。

  


2014年03月27日

西日本高速道路エリア・パートナーズ倶楽部 2



様々な社会貢献活動をされている、西日本高速道路エリア・パートナーズ倶楽部。

認可外保育園に助成金をと考えてくださった、唯一の団体だと思います。

その趣旨は「働く女性の子育て支援」です。

認可外保育園に預けるお母様、その子が過ごす保育環境を良くすることに目を向けてくださいました。



その助成金をいただく「贈呈式」があったのですが…


…個人的な事情で出席できず…(-_-;)


すると、日を改めて、わざわざ園までお越しいただきました。
何から何まで、本当にありがとうございます。




目録をいただいた後、子どもたちから「感謝状」をお渡ししました。



これまで園舎の一階は「屋内お砂場」だったのですが、老朽化だけでなく、保育活動の様々な観点から「床を張り、エアコンのある室内にしたい」と前々から思っていました。

しかし、見積もりまで取ったのですが、あまりに無理な金額で改装できないままでいました。このへんが認可外の厳しいところです(-_-;)

ところが助成金をいただけることになり、実現化。

午睡をしない年長児さんは一階で過ごしていたのですが、夏は暑く冬は寒く…。

とこらが室内になり、一気に保育活動が快適になり、様々なことができるようにもなり、「子どもたちもダイレクトに嬉しい」今回の改装。

感謝状にも心がこもります。




そして、ささやかながら手作りプレゼント。



最後は手話ソングも披露させていただきました。







「感謝」




その言葉に尽きます。


西日本高速道路エリア・パートナーズ倶楽部様にももちろん感謝です。

「認可外保育園」に目を向けてくださったこと。

そして、今回の原田園の助成に携わってくださったパートナーズ倶楽部の実務の方々。

本当にありがとうございました。


また、この助成金で喜んでいる我々のことをご存じでない、サービスエリアでお仕事をされているたくさんの方々。

みなさんの日々の頑張りや笑顔にも、深く深く感謝いたします。サービスエリアは、多くの人をいっぱい幸せにしてくれています。



  


Posted by すぎはら at 14:28Comments(0)お知らせ

2014年03月21日

西日本高速道路エリア・パートナーズ倶楽部

このたび、「西日本高速道路エリア・パートナーズ倶楽部」様から、ちびはる保育園原田園に助成金をいただきました。


高速道路を運転していたら必ず立ち寄るサービスエリア。
レストランやショップなどに立ち寄ることも、高速道路運転の際の大きな楽しみのひとつですよね。

西日本高速道路エリア・パートナーズ倶楽部は、このようなレストランなどの団体で構成されていて、社会貢献活動をされています。障がい者への支援や自然環境保護、災害に対する活動や海外での医療活動支援などです。

その様々な社会貢献活動のひとつに「働く女性の子育て支援」があります。

そして、目を付けてくださったのが「認可外保育園」。



「一生懸命保育していて、設置基準もクリアしていて、でも保育料収入のみで補助金がなく、運営が非常に厳しい」
「しかしそのような認可外保育園があって、初めて日本の保育環境が成り立っている」

という現実に目を向けてくださいました。



これまで認可外保育園はどれだけ蚊帳の外だったことでしょう。

「社会から認めてもらえていない」

そんな扱いを受けることも何度かありました。



そんな中で、助成金を申し出てくださった「西日本高速道路エリア・パートナーズ倶楽部」。

我々認可外保育園の運営者にとっては、神様のようなものですし、とにかく「我々に目を向けてくださったこと」に深~く感謝なのです。

助成金というお金も、極めて有効に使えますし(改善したい部分はやまほどあるので)ありがたいのですが、「我々認可外保育園を認めてくださった」という、そのお気持ちが、「これまでの自分自身の人生を認めていただいた」という感覚になります。

「お金」としてのありがたさだけでなく、「運営者側の、『これまでの努力を認めていただいた感』がすごくあるということ」を、私は心をこめて全力で西日本高速道路エリア・パートナーズ倶楽部の方々にお伝えしたいです。

さて、今回ちびはる保育園原田園は100万円の助成金をいただきました。

園舎一階部分の大改装を行い、劇的に保育環境が整いました。


次回ブログでは、その助成金の贈呈式の様子など、お伝えいたします。  


2014年03月11日

作品展!!



さて、2月半ばに行われた作品展。

パソコンも直り、ようやくアップです。




今回から作品展は「3園合同」。
ホールをお借りし、ちびはる保育園の原田と基山、そしてちびザウルスのひみつきちのみんなの作品が一堂に集まりました。




季節の展示作品。




また、園での行事も作品を作っていました。これは年長児のディキャンプ。



運動会。縄跳び頑張ったよね♪




能古島に行った「船でGO!」




マラソン大会も頑張りました。




こちらは「九州新幹線でGO!」




順路を回っていると、赤いカーテンが。




足元には「ジブリの世界へようこそ」




これは、ちびはる作品展名物「親子作品」

今年のテーマは「ジブリであれば何でもOK」です。

ラピュタは好きなので、私もうれしいでね。



どの作品も、親子で作っています。
もちろん「ほとんど親の私が作りました」という作品もありますが、毎年繰り返すことによって「去年に比べていろんなことができるようになっている」という感慨や、普段はあまり意識しないお子様の目線や関心ごとなど、保護者の方々にとっても、新しい発見があるようです。

確かに忙しい中、面倒ではあると思います。

でも、こういう機会がないとなかなか親子作品というのは作らないでしょうし、思い出に残る貴重な作品になるのではないでしょうか。






すべての親子作品には「制作中のエピソード」がついています。ご自宅での制作中の写真と、制作途中の苦心談など記入していただいているのですが、これを読んでいくのもすごく楽しかったですね。
どの作品にもドラマがあります。




おおっ! カルシファーやん!!








ここから数点は「職員制作の大型作品」






細かいとこにもこだわりあり。





もちろん、みんなで乗れる猫バスもあります。




カオナシ。これは人が中に入って動くんですけど、マジで怖かったですね(^_^;)






親子制作は盛り上がりました。

しかし、書道や粘土といった「普段の制作物」も、一つ一つに、成長や温かさのようなものを感じます。





あ! カニの横にあるワカメ。

これは夏に「浜辺遊び」に行ったときに拾った本物のワカメを乾燥させたもの!
「何か作品展に使ってよ」という私の指示を、守ってくれた先生たち。ありがとう。




作品展は、行事としては運動会や発表会に比べれば、「当日の緊張感」は少ない行事です。

でも、やっぱり「いい行事だなぁ」と思います。

どんな有名作家の展覧会より、感動できるのでは、と思いますが、保護者の方々、いかがでしたでしょうか。

作品全部の写真をアップできませんでしたが、ほかにもたくさんの魂を感じる作品があったことを付け加えます。



年度末。

皆さんもお忙しいことでしょう。

時間に追われる日々とは思いますが。。。



また、明日も一歩、進みましょう。

  


2014年03月11日

昨日のNHKスペシャルと今日伝えられる感謝

 震災から3年がたち、テレビでも「その後の被災者」を取り上げた番組がありますね。

 それを観ると、改めて「自然災害の理不尽さ」を感じます。「これでも神様はいるんですか?」そんな感情がわいてきます。

 家族が自分以外全員亡くなってしまった悲しみ。自分の子どもを亡くした悲しみ。


 昨日観たNHKスペシャル。

 そこには、3年たっても全然傷が癒えていない遺族、ますます苦しいという遺族の方々の生々しい声がありました。

 当時は幼くて母や姉の死を理解できなかった女の子が、だんだんとその意味を知り、涙を流すシーンや、おやつを買う時は亡くなったお姉ちゃんの分まで必ず買う女の子の話も強烈でした。


 こういう話を知ると、自分の日常の一喜一憂の程度の低さに我ながら呆れてしまいます。






 なんで生まれてくるのか、生きる意味は何なのか、地球における人類という動物の存在理由は何なのか、地球の意味宇宙の意味は…


 よくわからないまま、これからも時が経つのだと思います。




 そんな無力感の中で、それでも生きようと思ったときに自分にできることってなんだろう。  


2014年03月01日

パソコンかぁ…

「園長はなぜ作品展のブログをアップしないのか」と、お思いの保護者の方も多いようですが(-_-;)

パソコントラブルのため、写真のアップができない状態が続いていました。申し訳ございません。

パソコントラブルっていうか、本当は私が「修理されて帰ってきたもののなんかいろいろ変わったパソコン」に対処しきれなかっただけです。HP制作のWさんに聞いたら一瞬で解決しましたから(-_-;)




…軽い気持ちで修理に出したパソコン。

「ハードディスクごと、全部とっかえないといけません」と、言われ…


最低限のバックアップは取っていましたが、それにしても困りました。ネットバンクとか「そのパソコンからしかできない」ものがあり、如何にコンピューターが自分の生活に大きくかかわっているか、思い知らされましたね。



人は失いそうにならないと、その存在が如何に幸せをもたらしていたか、気が付かないものなのでしょうか。





さ、ということで、次回は作品展の写真をアップしますね♪


  


Posted by すぎはら at 18:51Comments(0)園長のど~でもいい話